主なエッセンシャルオイル(イランイラン)
フリー百科事典ウィキペディア『イランイラン』より
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イランイランは、バンレイシ科イランイランノキ属イランイランノキ(学名:Cananga odorata)のこと。または、その花および花から取れる精油の名称。
植物
イランイランノキは平均12メートル(人の背丈から10メートル以上まで)の樹高に達する。直射日光あるいは部分光によって生育し、原産地である熱帯多雨林の酸性土を好む。葉は長くなめらかで光沢がある。花(すなわちイランイラン)は黄緑色あるいは淡紅色で、ヒトデのように巻き上がり縮れた形状。香り高い精油を得ることができる。
イランイランという語はタガログ語由来 (ilang-ilang) であるが香気を意味する語ではなく、「花の中の花」という意味である。
精油の利用
イランイランの香りは深く濃厚なゴムとカスタードを基調とし、ジャスミンとネロリが軽く重なった香りと感じられることが多い。
精油は花を水蒸気蒸留法で抽出して得る。蒸留液はその出始めから終わりのいずれのものかによって特級、1級、2級、3級の4等級に区分される。イランイランの主要な香気成分はアントラニル酸メチル、リナロール、ゲラニオール、酢酸ベンジル、安息香酸メチルである。
イランイラン精油はアロマセラピーで用いられる。
香水でも、特にオリエンタルノートあるいはフローラルノートのものにイランイランを用いることが多いが、ほとんどのフローラル系、フルーツ系、ウッディ系の香りと調和するため、さまざまにブレンドされる。
インドネシアには新婚夫婦のベッドの上にイランイランの花を散らす風習がある。
主な原産国にはコモロ、フィリピン、マダガスカル、セイシェル、インドネシアなどがある。その中でもコモロがイランイランの精油の全産出量の29%を占めている(1998年)。


